嘘つきは恐怖のはじまり


「1年5組では絶対に嘘をつかないで…嘘をついたら…」


その言葉を思いだした。


「ねえ香奈、あとで早紀先輩のところ行かない?」


「え?どうして?」


「昨日のつづき聞きたいじゃん」


「あーそうだった!あとで行こう」


そんな会話をしてるときだった。


「キャァァァァー!」


廊下に悲鳴が響く。


「なにかあったのかな、行ってみようよ!」


香奈にそう言われて私達は廊下にでた。


教室にいた人達もみんなでてくる。


廊下には、女の子が座り込んでいた。


「どうしたの?!」


「あ、あれ……!」


その子が指をさす先には、階段がある。

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