嘘つきは恐怖のはじまり
「まるで…誰かに押されたみたいだったよね。」
「うん…。」
そう、まるで誰かに押されたかのように5人は落ちた。
「なんで、あんな落ち方したんだろう…」
「……」
私達は話す気になれず、無言で教室に向かった。
「香奈!美羽!」
早紀先輩だ。
「先輩…。」
「さっき1年生が階段から落ちたって聞いたの!もしかして5組の子だったりする?」
「そうなんです…美羽と2人でみちゃって」
「もしかして落ちた子って直前に嘘ついたりしてなかった?」
確かに嘘はついてたけど、そんなこと関係あると思わない。
私は愛海ちゃんのついてた嘘のことを話した。
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「そんな…」
先輩の顔が真っ青になる。
「この前のつづきなんだけど…本当に、真面目に聞いてね。」