嘘つきは恐怖のはじまり


授業の終わり頃、教頭先生がはいってきた。


病院から連絡があった、という内容で……。


25人だったクラスから6人もいなくなってしまうと、とても静かに感じる。


休み時間、うるさいはずの教室は泣き声しか聞こえない。


「やっぱり呪いは本当だったのかな。初日からこんなことが起きるなんて…」


本当に悲しくなる。


「美羽……、思ったんだけど、あの5人も落ちたじゃん。あれって嘘ついてたってこと?」


呪いが本当ならそういうことになる。


「たしかにそうだよね。でも何の嘘をついたのかがわからないよ。」

< 17 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop