嘘つきは恐怖のはじまり
死
授業の終わり頃、教頭先生がはいってきた。
病院から連絡があった、という内容で……。
25人だったクラスから6人もいなくなってしまうと、とても静かに感じる。
休み時間、うるさいはずの教室は泣き声しか聞こえない。
「やっぱり呪いは本当だったのかな。初日からこんなことが起きるなんて…」
本当に悲しくなる。
「美羽……、思ったんだけど、あの5人も落ちたじゃん。あれって嘘ついてたってこと?」
呪いが本当ならそういうことになる。
「たしかにそうだよね。でも何の嘘をついたのかがわからないよ。」