嘘つきは恐怖のはじまり


いつの間にか香奈がいなくなっていた。


気が付かなかった。


「香奈ー?」


どこに行っちゃったんだろう。


廊下にでて周りを見ても香奈はいない。


階段の近くにきたとき、香奈の声が聞こえた。


「香奈?そこにいたんだ」


話しかけようと思ったけど、そんな状況じゃなかった。


香奈は圭介くんと一緒にいた。


「バレてない?」


「大丈夫そう。ってか美羽にバレたらマジで殺される…もし告白されても美羽のほういかないでよ」


「大丈夫だよ、俺が守るから。告られてもOKするはずねぇだろ」


まさか、2人は…。


「か…な?」


「……!!!」


「美羽…どうしたの!?」


「……」


怒りがこみ上げてきた。


小学校のころからずっと……。


ずっと仲良くしてたのに。


「応援してくれるっていったよね…」


「…美羽」


「付き合ってたの?」


「い…、いや」


「嘘つき!!最低!!」

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