嘘つきは恐怖のはじまり
次の日、宿題を集める時間のとき悲劇はおこった。
「じゃあ宿題を集めるのでだしてください。」
先生がそういった瞬間、楓ちゃんが手をあげたのだ。
「せんせー私、昨日彩香ちゃんにいじめられました。」
「私もみてました!」
「私も!」
「本当にひどかったです。」
次々にそういったのは、昨日の3人だった。
「どういうこと?楓さん。」
「彩香ちゃんに、私の宿題もやれっていわれて…すごく脅されたんです。」
楓ちゃんは泣き出した。
「マジで?サイテーじゃん。」
「かえちゃん泣かすなんてひどい」
みんながいう。
「ち……ちがっ」
私の声は消されてしまう。
今度はもっと大きな声でいった。
「違う!!!!私はやってない!」
「嘘つき!」
楓ちゃんが大声でいう。
違うのに、嘘つきは楓ちゃんなのに。