嘘つきは恐怖のはじまり


「いや…あくまで噂話なんだけどさ、13年前の1年5組でね…」


「おーい!早紀!」


遠くから先輩のことを先生が呼んでいる。


「はい!…ごめん、この話はまた今度!」


「わかりました!ありがとうございます。」


続きが気になったけど、しょうがない。


「あ、これだけは言っておかないと。」


先輩は最後に一言だけいった。


「1年5組では絶対に嘘をつかないで…嘘をついたら…」


「早紀ー!」


「あ、ごめんなさい!」


ごめん、とジェスチャーした先輩は行ってしまった。


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