終わりなき終わり
くねった道

誰にも理解されなくていい。
だけど黙って聞いてほしい。
誰かに知ってとほしいんだ。
ボクは遊びなんかじゃなかった。
冗談じゃなかった。
誰かを一途に想う気持ちを否定され、差別されて、本当に平気な奴がどこにいると思う?
いっそこんなふわふわした気持ちを忘れられたらって、何度思ったと思う?
いや、もうこんな非常識なボク自体が消えちゃえばいいのかって、何度線路の前で考えたと思う?
湧いて出てくるんだから仕方がないじゃないか。
ボクが毎日みんなの前でイヤホンをして聴いていたのは心穏やかなクラシックなんかじゃない。
淡い幸せを終わらせるための、自分をなんとか納得させるための、凍えそうな失恋ソングばかりをエンドレスリピート。
みんなだって、君だって、誰かを好きになったなら少しはわかるだろ……?
どこでなんの道が違ってしまったのだろう。
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