終わりなき終わり
罪深き君

それでも君は無意識に思い出深きあのナンバーを口ずさむ。
でもきっと君もそれはそれはショックだったんだ。
ボクが捨てたものの数だけ、君もきっと失ったんだ。
当たり前に交わした言葉さえ、重く深い意味が付されていた気がしていたりするのだろう。
自分が良かれと思ってしていたことがボクを傷つけていたり、それが“友人”として当たり前だとしていたことがボクに変な期待を持たせていたりしたことを、君は突然知らされたようなものなのだから。
だからきっと、君のが苦しかっただろう。
裏切られた気さえしたかもしれない。
だからこれは、ボクにとっては罰でも君にとってはけじめ、ボクにとってはいじめでも君にとっては防御策にすぎないのだ。
今までの、そして今の、自分を守るための。
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