青春アンサー



やばい。柚葉がアツくなってきてる。


「は、はぁ…その、気持ちはありがとう。

でも、決してアイツは希望の光なんかじゃないから!!」



「いーーーや!絶対美羽のための第1歩!!

愛想良くして仲良くしとけ!

ってか、藤くんて何科?」



…死んでも嫌だよ柚葉さん。



「機械科って言ってた。あ、A組の方。」


この高校は工業ならではのいろんな専門学科がある。



私と柚葉は 電子・情報科。


藤くんは機械科。機械科だけが学年で唯一2クラスある学科。



「ふーん、なるほどねぇ。」



絶対良くないこと考えてるな。コイツ。


滅多に見ない不敵な笑みを浮かべてる柚葉。


「何企んでんの…?」


恐る恐るたずねたところで___



キーンコーンカーンコーン。


キーンコーンカーンコーン。



ホームルーム開始を知らせるチャイムが鳴った。



「ま、お楽しみにっ♡」


怖い。怖すぎる。


私は怯えたまま自分の席に着いた。



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