青春アンサー
「じゃ、お前も仮にも、一応、微妙に女の子だから気をつけろよ。」
「なんかめっちゃ余計だし失礼だし全然心配してないの丸わかりなんですけど。」
あれから結局、藤くんは電車通の私を学校からの最寄り駅まで送ってくれた。
藤くんの家は高校から電車もバスも使わない距離にあるらしい。
「あれ、バレた?」
「誤魔化す気ないっしょ。
まぁ、いちお…ありがと。」
「…おう!じゃっ。」
こういう所はちゃんと男の子だな〜なんて、ちょっとだけ感心してみたり。
なにはともあれ、長い長い放課後がやっと終わった!
あと2日間。強制的に準備室の片付けは義務付けられたけど…笑
頑張ったらご褒美あるって信じてやったろ!!
そう意気込みながら帰宅した。
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そして、2日後。
ついに、物理準備室は見違えるような空間に変貌を遂げた。
「あぁぁぁ、つっかれた〜~〜〜」
「それな〜よくやったわ。」
「いや、藤くんちょこちょこピアノ弾いてサボってたし!私の方が働いた!!」
「いやいや、美羽は備品の仕分けばっかりやりやがって!!部屋自体の掃除した割合は俺のが高いし!」
「屁理屈かよ!小学生…いや幼稚園児以下!
かわいそ。笑」
「はー?そんなこといって、、どっちが幼稚園児だか。笑」
「俺から言わせればどんぐりの背比べだ。」
「増田先生!!」
「増T!!」
ここ3日間過ごす時間が長くて益々藤くんと下らない争いが増えた気がする。笑
タイミングよく仲裁に入ってきた先生。
「ほら、お疲れ!
ほんとよくやってくれたよお前ら。俺1人じゃどーにもなんなかったからさ〜。」
"お礼"ってことで、アイスとキンキンに冷えた飲み物を持ってきてくれた。
「あ、私これ!」
迷うことなくいちご練乳のアイスをチョイス。
すると、まさかのここでも突っかかってくる藤くん。
「は?まって、いちごは俺って決まってんの!」
「そんな決まりないから!早い者勝ち!
コーラ味大人しく食べときなよー!」