青春アンサー



「すっかり仲良くなったよね( 笑 )」



呑気にクスクス笑ってるのが若干1名。



「今のどこにその要素あったの!?」



「え、全部。何より美羽があそこまで砕けて話すのは珍しいし。」



「まぁ…確かに気は遣わないけど。」



「でしょ?やっぱり私がオススメした通り♪」



うんうんって1人満足げに頷いてる柚葉。



「てか、機械科もこの時間帯合同だったとか聞いてない。最悪だわ。」



「ね、びっくり…ってそんな事言わないの!

藤くん大活躍じゃん。ほら、見てみなよあっち。」



言われた通り試合中の藤くんを見る。



なにあの運動量。汗びっしゃびしゃだし。

なのにすごい生き生きして楽しそう。

身のこなし軽すぎでしょ、、、。


ピアノ馬鹿の次はバスケ馬鹿か。笑



「運動神経いいんだね。」



…認めるの癪すぎるけど。



「…そだね。」



っていうか、運動神経うんぬんもそうなんだけど。


それよりも、藤くんの人柄がすごいプレー見てるとわかる。


しっかり決めるところは決めるけど、でしゃばりすぎないできちんと周りが見えてる。


チームのまさに中心って感じ。


藤くんの得点ひとつでゲームの流れとか全体の雰囲気が変わるし、仲間同士の士気も上がる。



不思議な人。。。




「ほら、私らも次試合。」


「うーい。」



そうこうしてる内にどうやら私たちのローテーションが回ってきたらしく、柚葉に促されコートへ向かう。



球技大会…ちょっと楽しみかも。




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