青春アンサー
「美羽今日何試合目なの?」
「んと、確か…4試合目と9試合目かな?」
「綺麗に俺と丸かぶりしてんじゃん!」
「まじか。奇跡的。」
ってことは、私の失態はこいつに見られなくて済むじゃん!!最高!!!
「喜んでるだろ…」
あれ?バレてる。笑
「いやぁ、そんなことないよ~藤くんの応援もできないし。
私の晴れ舞台も見てもらえないし。つらいわぁ。」
「はいはい。」
「だって絶対私の運動できなさに笑うもん!バカにするもん!!」
「誰が一生懸命やってる奴見て笑うんだよ、、、笑わねぇし。」
あ、やば。ちょっと怒った…?
「下まで聞こえてたよ〜二人のやりとり。笑」
救世主〈メシア〉…!!!
「柚葉〜!!!いないから超探したよ!!」
「ごめんごめん。笑
教室にタオル忘れちゃって戻ってた。
すぐ戻ってくるつもりで誰にも声かけないで行ったんだけど丁度団体の移動と重なっちゃって…」
「そうだったのね、おつおつ。笑」
「でも、私はお邪魔だったみたいだけどね〜」
柚葉が私にだけ聞こえるように言う。
「やーめーてー!」
「ふふっ、、ねぇ、藤くん。美羽ってピュアだよね。」
「わかる。でも、なんかそんな可愛らしい感じじゃなくて…ガキ?」
なに、2人して。
あと藤くんは絶対さっきの根に持ってるよね。仕返しだよねこれ。
「あっ!」
私が藤くんになんて反抗しようか考えていると_____
「藤!こんな所にいた!!
お前の便所は女の子口説きに行くことなのか!?
みんな今作戦練ってんだよ、お前いねーと始まんねーの!!こい!」
「やべ、思ったより早くバレた。
お迎えきたから俺戻るわ…頑張って~」