青春アンサー




なに…藤くんわざわざ周りに嘘ついてまでここにいたの…?



「ばーか…」



小さくなってく背中に小さくつぶやく。



「で?で?美羽さんたら2人きりで何話してたの!?

なんか進展あった!?!!?」


藤くん消えたと思ったらすぐこれですか。笑



「なんもないよ、少なくとも柚葉の期待してるようなことは1つも。」



「え〜、残念すぎる…!」



「それより、どーする?

このまま体育館残って応援してる?

もう1試合目始まるし。」



「んー、特にやることもないしそーしよ。」



「らじゃ。」




かくして、私達はイケメン探し…もとい他クラスの応援に空き時間を費やすことにした。





△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼



「うぉらぁぁぁあっしゃぁぁい!!!」



開始2試合目。



1年生の試合は比較的落ち着いてるけど、先輩たちのノリは本当にやばい。


今もバスケコートで点を決めた先輩が半裸でさっきまで着てたユニホームを振り回してる。



先生達も飛び入り参加アリのルール。



今現在バレー、バスケ共にコートはお祭り状態。


「覚悟はしてたけど…」



「想像以上だわ…。」



「柚葉、私むり。緊張してきた試合出たくない!!」



「落ち着け!私も一緒!!」



「柚葉はスポーツ得意でしょ!!

ていうか何でこんなギャラリー増えてんの!?」



開始直後から体育館にいた私。



明らか朝の比じゃない収容人数、、、。



「…もう諦めよう。大丈夫、電子科なんてアウェーだから。底辺だから。」



あぁ、柚葉まで悟った菩薩みたいな笑みに…。



ピッ!!


「「あざっしたー!!」」



そうこうしている内にも試合は進み、第3試合目に突入。


…ってあれ?



「ねぇ、美羽。あれ藤くんたちのクラスじゃない??」



「だよね、私も思った。」



なんで??俺と丸かぶりって…



「あぁ!そっか。

バレーと違ってバスケはちゃんと時間決めてやってるから進み早いんだよ。

これからバレーは3試合目だけどバスケは4試合目なんじゃない?」


「あー!そゆことか!

って、え?じゃあ次の私らの試合ヤツは見れてしまうではないか柚葉殿。」


「口調タイムスリップしてるからwww

おかしくなってる美羽wwwwww」



思いっきり嫌な顔で藤くんを見る。


あ、やば、目あった。


ニヤ。



…超不敵な笑み浮かべてるじゃん。



「なんか、藤くん口パクパクしてない?

絶対美羽にでしょ!!」


「えっ?


…お う え ん し な い と わかってるよな…?


いや、ふつーに怖いんだけど!!」



「私も一緒に言ってあげるから!ね!

応援してほしいんだよきっと( 笑 )」


「えぇ〜…まぁしゃーないか。


がんばーっ!!」



よっし。おっけ。



「いや、まさか!?

今ので終わりじゃないよね??」


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