青春アンサー
柚葉は、高校に入学してすぐに彼氏が出来た。
ほんと早かった。ほんとーーーに早かった。
そんな男どうせろくでもないに決まってる。
すぐ別れるって思ってたけどそれがそうでもなくって。
彼の話をする柚葉はいつも本当に楽しそうで、人を好きになるっていいなーなんて私も思ってみたり。
柚葉だけじゃなくって他の周りの友達も彼氏との惚気を包み隠さず話してくる。
「彼氏…か。」
そろそろ私も進んでもいいのかも知れない。
最近はもっぱらこんなことを考えちゃう。
あとは焦りも少しある。
けど、好きな人を作ろうとして作れるもんなら苦労しない。。。
「あぁーー、顔は中くらい。できれば体型は高身長細身。性格が超よろしくて、面倒見が良くて、趣味も会う一緒にいて退屈しない理想の男の子降ってこい!!」
教室に誰もいないのをいいことにそこそこのボリュームで切実に胸の内をさらけ出す。
もしかして私かなり理想高いんじゃ…??
「いや、もしかして。じゃなくて確実にな。」
「うわぁぁぁっ!?」
突如背後からかけられた声。