青春アンサー
「ちなみに、いつから…?」
「んー、ちょっと憂いげに 彼氏か… とか言ってたあたり?」
ってそれほぼ全部じゃんか!
「…忘れて。お願いだから。」
神様、今すぐ彼の記憶からきれいさっぱり私に関する記憶を消してください…。
よりによって全く知らない人に聞かれるなんて。
「ははっ、意外と抜けてんだねアンタ。
でもそのお願いは聞きたくないかなー?」
悪魔だ。すごいニヤニヤしながらこの人…。
「ちょっ、ほんと!お願い!」
藤くん…とかいったっけこの子。
この子に見られただけならまだしも、周りに言いふらされたらそれこそたまらない。
私は3年間、理想の高い非モテ女の称号をこの学校で背負っていかなければいけなくなる…
そんなの絶対イヤ!!!
両手を合わせて再度交渉。
「じゃあ、俺の暇つぶし。付き合ってよ。」
…へ?
何その条件。
「どういうこと?」
「いいから。スマホ、貸して?」
とりあえず弱みを握られてる私。素直に藤くんの言う通りに従う。
黙々と私のスマホを操作して何かしてる。
嫌な予感…。
「…よし!おっけ。
これ俺の番号ね?夜電話かけるから絶対出ること。3コール以内。」