青春アンサー
返された私のスマホの画面には御丁寧に
『藤様』と彼の番号が登録されている。
「はぁ!?
いやいやいや、私だって都合あるし!無理でしょ!」
「そっか~いいんだよ別に無理しなくても。
その代わり今後のイメージの保証はできないけどね~。」
「でます。やります。やらせてください。」
「ん、いいね。
じゃ俺友達またせてるから行くわ。またあとで。」
「え、あっ、待って…」
私の静止の声は届かず藤くんはスタスタと教室を出て行ってしまった。
「はぁ…覚えとけよ藤佑李!!」
またもや学習せず大きな声で不満を漏らしてしまった…。
今日はなんてついてないの。。。
とりあえず、私も帰ろう。
荷物をまとめて重い足取りで帰路についた。
△▼△▼△▼△▼△▼△
ブーッ。
ブーッ。
震えてる私の携帯。
いつもよりも存在を主張してるように思えるのは流石に気のせいだろうか。
時刻は夜9時。
夕飯とお風呂を済ませ一息ついていたところ。
「ほんとにかけてきたよ…。」
って、やばい!!3コール以内って言われたんだった!!!
「はいっ!」
慌てて通話ボタンをタップしてスマホを耳に押し当てた。
『あれ~?俺ちゃんと3コール以内って、ゆったよね??』
「…アウトですか。」
『うん。アウト。』
「…はぁぁぁ。」
『っくく…冗談だよ。騙されやすすぎ。笑』
本当になんなのこの人。私をイラつかせる天才??
「で?暇つぶし付き合ってって何すればいいの?」
『なんか、冷たくね?藤くんさびしいー。』
…自分の胸に問うてみろ阿呆がっ!!
私この人嫌だ。出会ってその日にもう確信。