星に恋した。

「おはよ~!」

今日はバイトの2日目。

明日でバイトが終わっちゃうのが淋しいよ。

「はょ~」
だるそうに挨拶する俊。
「もう、もっとシャキッとしてよぉ~!」

「ねみぃんだよ」

喧嘩になりそうなのを予想してかゆーくんが口を割って入った。

「俊は低血圧だからね…でも、お客さんの前では…ちょっとなぁ~」

「ほぉ~ら!俊と違ってゆーくんは大人だねぇ~。俊、見習いなよ!」

「うっせ~よ!ゆーなんか24もきてんのに隠してるらしいけど中身はまだまだ子供だぜ」


今…何て?
24って言った?
ゆーくん24歳なの?

俊の言葉が頭の中を駆け巡る。
それは私にとって思わぬ収穫だった。


ゆーくんが照れながら言った。

「俊ッ!それ言うなって!まだまだお子ちゃまですよ~笑」

3人で笑い合った。

ほんのひとときが楽しくて楽しくて仕方なかったんだよ。

この時間が永遠続けばいい。

そう思ったのに永遠って言葉はやっぱりないんだよ…

< 39 / 73 >

この作品をシェア

pagetop