星に恋した。

私は裏の休憩室でみんなが休憩の時間になるのを待った。


誰もいない部屋。


私は辺りを見渡した。

そして私は、棚に置いてあった一枚のCDに目を向けた。


CHEMISTRYのCD…

あの夏以来、私はCHEMISTRYの曲を聴いていなかった。


懐かしい…

勝手に手が動いた。
CDプレイヤーにCDをセットする。

中から聴こえてきたのはあの恋に落ちた夜に聴いた曲『君をさがしてた』だった。



涙がスーっと流れた。

懐かしくて、切なくて…今も中学生の時に恋した人が好きだなんて…5年間、忘れてたわけじゃない。無理矢理忘れようとした恋…


でも、やっぱり忘れられなかった。

5年間も本当は毎日想い続けた。


気持ちは今も昔も変わらない。


好きなんだよ…


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