星に恋した。

その人は会いたくなかった人。

私に気づいたのか「よぉ!」と手をあげた。


一歩一歩私へ近づいてくる。






「久しぶりだな!元気でやってるか?」


「うん。」

目を合わせることができない。


「これ、俺の嫁と子供!」


そう指を差した先には今さっきまで遊んでいた千夏ちゃんとお母さんがいた。

何も言葉にならない。




「由美、前に一度会ったと思うけど俺が妹みたいに可愛がってた彩名…」


「ごめんなさい!!気づかなかった!」

そう言ってびっくりしている由美さん。


私も気づかなかったんだ。

5年以上も時は流れてしまったから格好も髪型も昔と違う。


< 70 / 73 >

この作品をシェア

pagetop