1年後のプロポーズ
結婚式の1年後にまさかこんな素敵なことが起こるなんて。
「ありがとう。うれしいっ!」
私は彼に飛び付くように抱きついた。
「おいっ」
するとそんな私の突然の行動に、私を支えきれなかった彼がよろけてしまい、ちょうど後ろにあったベッドにふたりで勢いよくダイブした。
私が彼を押し倒したような体制になり、上から彼を見下ろす。すると目からこぼれた涙が彼の頬にぽとりと落ちた。
「きちんとプロポーズできてなかったから」
そう言うと彼は起き上がり、私たちは向かい合うようにしてベッドの上に座った。
「1年も待たせてごめん」
あのとき私はどうしてそんなに結婚がしたかったのか。
仕事が辛くて逃げたかったからだ。
取引先との間でちょっとしたトラブルがあって、それは会社の信用に関わることだった。幸い大事にはならなかったけれど、そんなミスをおかしてしまった自分が情けなかった。仕事に行きたくなくて、でもやめられなくて。ストレスでご飯が喉を通らなくなった。
結婚をすれば会社を辞められると思った。
10年も付き合った大切な彼と結婚を決めた理由は私のそんな弱さからだった。
「ありがとう。うれしいっ!」
私は彼に飛び付くように抱きついた。
「おいっ」
するとそんな私の突然の行動に、私を支えきれなかった彼がよろけてしまい、ちょうど後ろにあったベッドにふたりで勢いよくダイブした。
私が彼を押し倒したような体制になり、上から彼を見下ろす。すると目からこぼれた涙が彼の頬にぽとりと落ちた。
「きちんとプロポーズできてなかったから」
そう言うと彼は起き上がり、私たちは向かい合うようにしてベッドの上に座った。
「1年も待たせてごめん」
あのとき私はどうしてそんなに結婚がしたかったのか。
仕事が辛くて逃げたかったからだ。
取引先との間でちょっとしたトラブルがあって、それは会社の信用に関わることだった。幸い大事にはならなかったけれど、そんなミスをおかしてしまった自分が情けなかった。仕事に行きたくなくて、でもやめられなくて。ストレスでご飯が喉を通らなくなった。
結婚をすれば会社を辞められると思った。
10年も付き合った大切な彼と結婚を決めた理由は私のそんな弱さからだった。