Only you...
『なぁ、そこ退いてくんねぇ??』



「え?」



あたしが泣き顔のまま顔を上げると、しかめっ面した男子生徒が立っていた。



どうやら、あたしはしゃがみっ放しで泣いていたようだ。



「あ、ごめんなさい!!」



あたしが直ぐに立ち上がり、その場を離れようとした。



が.....



ガシッ



「!??」



その男子生徒があたしの腕を掴んできた。



『お前、泣いてんの?』



「....泣いてない。ほっといて。」



『ふ~ん。』



そう言った男子生徒は、手を離した。



それから、あたしはブラウスの袖で涙を拭い、トボトボと家へ帰った。



ガチャっ。。。。



「ただいま。」



『あっおかえ・・・えぇ!??どぉしたの??その顔...』








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