Only you...
そして、あたしは1組の子に教科書を借り、急いで理科室へと走った。



「ふぅ~・・・。」



あたしが軽い溜め息をつくと、目の前に座っている桐野が



『教科書ぐらい見せてやったのに。』



と言ってきた。



「・・・・ううん。いいよ!!」



あたしは微笑みながら断った。



...本当はね、見せて欲しかったよ?



...本当はね、一緒に見たかったよ??



...本当はね、甘えたかったよ???



でも、駄目なんだよ。。。




-----------------------
--------------------------。



『舞衣~!一緒に帰ろう??』



「うんッ帰ろう!!」



葉奈があたしのところに来てくれた。



『てか、次の授業って何だっけ??』



「あぁ~確かぁ~・・・・音楽!!」



『まぁ~じかぁ・・・。私、超音痴だから音楽嫌い~』





< 5 / 18 >

この作品をシェア

pagetop