黒猫の香音(後編)
憤
_某病院。
遠くから若い男が一人こちら目掛けて息を切らして走ってくる。
「金刺!香音ちゃん!
…水谷さんは!?」
男に言われ香音は黙って『手術室』を指す。
男はショックを隠しきれないでいる。
「何で…何で水谷さんが…
だって俺、この間久し振りに会ったばかりなのに…」
瑠華の上司である『遠山一(とおやまはじめ)』もその日橘建設を休んでいた為水谷が運ばれた病院にすぐに駆けつける事が出来たが、それでも全てが遅過ぎたかの様に只々悔いが残る。
遠くから若い男が一人こちら目掛けて息を切らして走ってくる。
「金刺!香音ちゃん!
…水谷さんは!?」
男に言われ香音は黙って『手術室』を指す。
男はショックを隠しきれないでいる。
「何で…何で水谷さんが…
だって俺、この間久し振りに会ったばかりなのに…」
瑠華の上司である『遠山一(とおやまはじめ)』もその日橘建設を休んでいた為水谷が運ばれた病院にすぐに駆けつける事が出来たが、それでも全てが遅過ぎたかの様に只々悔いが残る。