黒猫の香音(後編)
_金刺組合事務所。
すっかり黒さを増したびしょ濡れの景色を切り裂く様に瑠華はトラックで飛ばしていきようやく目的地に到着した。
「…………‼
姐さん!!!
どうしたんですかい⁉
血相変えて!!!」
一人の若衆が瑠華の異変に気付き急いで駆け寄る。
「香音…『馨』の旦那が…‼
何者かに撃たれたんだ!!!
『白樺』、O型の奴等を急いで集めて〇〇病院に行くよう掛け合ってくれ!!!」
『白樺』と呼ばれた若衆は直ぐに事情を察し他の組員の所へ行こうと踵を返そうとする。
「…もしかしたら『あの時』焼きを入れた奴の組の輩が嗅ぎ付けて店に来やがったかもしれない…白樺…俺、しくじったかもしれない…」
自分がした行いに悔いを感じた瑠華は只々自分を責める。
すっかり黒さを増したびしょ濡れの景色を切り裂く様に瑠華はトラックで飛ばしていきようやく目的地に到着した。
「…………‼
姐さん!!!
どうしたんですかい⁉
血相変えて!!!」
一人の若衆が瑠華の異変に気付き急いで駆け寄る。
「香音…『馨』の旦那が…‼
何者かに撃たれたんだ!!!
『白樺』、O型の奴等を急いで集めて〇〇病院に行くよう掛け合ってくれ!!!」
『白樺』と呼ばれた若衆は直ぐに事情を察し他の組員の所へ行こうと踵を返そうとする。
「…もしかしたら『あの時』焼きを入れた奴の組の輩が嗅ぎ付けて店に来やがったかもしれない…白樺…俺、しくじったかもしれない…」
自分がした行いに悔いを感じた瑠華は只々自分を責める。