聖なる鐘が響く頃
実希と出会って今年で8年になる。
通っていた大学は別だったがアルバイト先が同じで、年齢も同じだった俺たちはすぐに打ち解けた。
「お前らってホント仲良いよね。付き合わないの?」
「そういうんじゃないよ。楽だから一緒にいるだけ」
バイト仲間にからかわれる度にそうやってかわしてきた。
大学を卒業し社会人になっても、実希との付き合いは続いていた。
偶然二人ともアパレル系の会社に就職が決まり、後に配属されたお互いの職場もそう遠くなかった。
実希は販売員、俺は総務の方だ。
会社は違えど同じ業界に身を置く二人は今まで以上にわかり合える部分も多く、一緒に酒を呑んでは話に花を咲かせた。
誰より気の合う、大切な友達。
俺にとって実希がそうであるように、実希にとっての俺もまたそういう存在なのだと思う。
通っていた大学は別だったがアルバイト先が同じで、年齢も同じだった俺たちはすぐに打ち解けた。
「お前らってホント仲良いよね。付き合わないの?」
「そういうんじゃないよ。楽だから一緒にいるだけ」
バイト仲間にからかわれる度にそうやってかわしてきた。
大学を卒業し社会人になっても、実希との付き合いは続いていた。
偶然二人ともアパレル系の会社に就職が決まり、後に配属されたお互いの職場もそう遠くなかった。
実希は販売員、俺は総務の方だ。
会社は違えど同じ業界に身を置く二人は今まで以上にわかり合える部分も多く、一緒に酒を呑んでは話に花を咲かせた。
誰より気の合う、大切な友達。
俺にとって実希がそうであるように、実希にとっての俺もまたそういう存在なのだと思う。