それは、一瞬の出来事



「名は何という」


「みよ、と申します」


「良い名だ」


頬を撫でる風は優しい



「おみよ、私がここへ来たことは内密にな」




「はい」


どこか嬉しそうな彼女を背に、私は町へ戻った。



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