少年Bのわが街
しのばせた
クロロホルムのように浮かぶ街
もう、どこへも
行かないからよ


少年だった頃の
消えない記憶と
罪の意識


華やかな
ショーウィンドウに映る影
俺はこんなに
変わってしまった


長靴で
草ふみしめて歩く子に
家族といた日を
思い出しつつ
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