少年Bのわが街
許さない
おんなじ空の下にいて
こっちはこんなに
陰っているのに


柔らかい
真綿で首を絞めるように
シカトされてる
ありふれた午後


少しずつ
俺は世界を奪われて
どうすることも
できなくなってた


学校で
俺がひとりでいることを
家族の誰が
知ってるだろうか?
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