少年Bのわが街
校庭の
花壇の隅に目をおとし
ぶっ殺して
やると思った


張りつめた
朝の空気の
その中で


ひとひらの
葉っぱのカエデがひらひらと
地面に落ちたか
どうかの刹那に


「・・・重傷を負い、
・・・十七歳の少年が・・・」
俺はこうして
街をはなれた
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