少年Bのわが街
ひんやりと
湿度をふくんだ床(ゆか)に寝て
はじめて一人に
なれた気がした


順を追って
思い出してもわからない
じゃあ、どうすれば
よかったのか?


狂おしく
リズムを刻む蛾のように
俺も電気が
うらやましかった


夜に泣く
いちばん自分が
最低で
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