囚われた花嫁
3.溺れる心
…それからどうやって大学まできたのか?
…どうやって講義を聞いたのか?ふと気がつけば、ちゃんとノートは書かれていて、自分の真面目な性分に、呆れさえした。
「…星ちゃん」
「…光先輩」
久しぶりに会った光先輩の顔を見て、何故かホッとしてしまった。
「…なんかあった?」
「…」
光はいつも、私のちょっとした変化に気づいてしまう。それでも強がって、笑顔で首を降る。
「…そう。今日は、もう、これで講義は終わり?」
「はい」
「…じゃあ、今日はとことん付き合ってもらおうかな?」
「…え?あ、光先輩」
呆気にとられる私をよそに、光先輩は私を大学から連れ出した。
「…どこに行くんですか?」
「…ん?んー、遊園地」
「…遊園地?」
「…何も考えたくないときは、とことん遊ぶんだよ」
…やっぱり、私が元気がないのをお見通しなんだな。
「…それに」
…光が足を止めた。
私も足を止めて、光の背中を見つめる。
「…東條星空とよりを戻したんだろ?」
光の言葉に、目を見開く。
「…そろそろ潮時かと思って…星ちゃんへの想いも。だから、これが、最後のデート」
そう言って振り返った光は微笑んでる。…でも、その笑みには、少しせつなげで…
「…光先輩」
「…よし!湿っぽいのは嫌い!ほら、今日は遊ぶよ!」
…閉園間近迄遊び回った私達。
最後は、観覧車に乗って、すっかり暗くなった外を眺める。
夜景はキレイだ。
…どうやって講義を聞いたのか?ふと気がつけば、ちゃんとノートは書かれていて、自分の真面目な性分に、呆れさえした。
「…星ちゃん」
「…光先輩」
久しぶりに会った光先輩の顔を見て、何故かホッとしてしまった。
「…なんかあった?」
「…」
光はいつも、私のちょっとした変化に気づいてしまう。それでも強がって、笑顔で首を降る。
「…そう。今日は、もう、これで講義は終わり?」
「はい」
「…じゃあ、今日はとことん付き合ってもらおうかな?」
「…え?あ、光先輩」
呆気にとられる私をよそに、光先輩は私を大学から連れ出した。
「…どこに行くんですか?」
「…ん?んー、遊園地」
「…遊園地?」
「…何も考えたくないときは、とことん遊ぶんだよ」
…やっぱり、私が元気がないのをお見通しなんだな。
「…それに」
…光が足を止めた。
私も足を止めて、光の背中を見つめる。
「…東條星空とよりを戻したんだろ?」
光の言葉に、目を見開く。
「…そろそろ潮時かと思って…星ちゃんへの想いも。だから、これが、最後のデート」
そう言って振り返った光は微笑んでる。…でも、その笑みには、少しせつなげで…
「…光先輩」
「…よし!湿っぽいのは嫌い!ほら、今日は遊ぶよ!」
…閉園間近迄遊び回った私達。
最後は、観覧車に乗って、すっかり暗くなった外を眺める。
夜景はキレイだ。