[野いちご初!?参加型小説] 彼のいなくなった理由
台所
台所に来た。
時々作ってくれた手料理。
時間のかかる料理ばっかりで、
ずっとキッチンタイマーとにらめっこしてた。
簡単でいいのに、って言ったら、
ちょっとでも美味しいものを食べさせたいから。って言て、自分で照れてた。
買い物は、知らないあいだに、かごにお菓子が入ってて、戻してきてって言うと、すごく寂しそうな顔をしてた。
その顔がかわいくて、少しイジワルをしてしまう。
洗い物も、手伝ってくれるけど、
途中で抱きしめてきて、余計に時間がかかってしまう。
食器棚の中に、あめ色の封筒。
やさしく開ける。
「2」は、1。
「3」は、7。
「7」は、8。
「?」は、4。