不器用な彼氏
『そうだ、これ』
『…財布?』
『うん、財布自体は大したものじゃないのだけど、これにお互いのお金入れて、旅行中は、ここから使ったらどうかな?』
『…フッ、考えたな』
『良いアイデアでしょう?余ったら、また一緒に出かける時、使えるし』
『…いくら入れた?』
『え?』
『お前より少し多めに入れる。男のプライドだ』
まっすぐ前を向きながら、言う。こういうところも、海成らしい。
旅行の費用もそうだけど、二人で使うデート代はこうした方が、公平で効率的だから。
こんな風に、これからの二人のことを話すのも、今回の目的の一つ。
まだ、スタートしたばかりのこの旅行は、私達にとって、特別な意味を持つ。
まだ知らないお互いのこと、これからの二人のこと、もっとたくさん話して、もっともっと近づきたい。
きっと海成も同じ気持ちだって、今はわかるから。
『…財布?』
『うん、財布自体は大したものじゃないのだけど、これにお互いのお金入れて、旅行中は、ここから使ったらどうかな?』
『…フッ、考えたな』
『良いアイデアでしょう?余ったら、また一緒に出かける時、使えるし』
『…いくら入れた?』
『え?』
『お前より少し多めに入れる。男のプライドだ』
まっすぐ前を向きながら、言う。こういうところも、海成らしい。
旅行の費用もそうだけど、二人で使うデート代はこうした方が、公平で効率的だから。
こんな風に、これからの二人のことを話すのも、今回の目的の一つ。
まだ、スタートしたばかりのこの旅行は、私達にとって、特別な意味を持つ。
まだ知らないお互いのこと、これからの二人のこと、もっとたくさん話して、もっともっと近づきたい。
きっと海成も同じ気持ちだって、今はわかるから。