不器用な彼氏
蒼々とした葉を携えた、大木の周りを、二人並んで、ゆっくり歩く。
木漏れ日の中、真夏の日中とは思えないほど、心地いい空気に包まれる。
途中、川のせせらぎに気づき、よく見ると大楠の裏に、小さな川が流れていた。
この心地良さは、自然から大量に溢れる、マイナスイオンも、一躍かっているのかもしれない。
ふと、この神聖な場所で、ずっと聞きたかったことを、聞いてみたくなった。
神憑ったこの場所で、嘘などつけるはずは、無いのだから。
『ねぇ?』
『なんだ』
『私のこと、好き?』
『は?』
いきなりの、直球質問に、唖然とする海成。
『よく考えてみたら、私、海成からハッキリ聞いたことないし』
一瞬立ち止まり、『しょうもない質問すんな』と叱れ、また歩き出す。
ここは負けじと、食い下がる。
木漏れ日の中、真夏の日中とは思えないほど、心地いい空気に包まれる。
途中、川のせせらぎに気づき、よく見ると大楠の裏に、小さな川が流れていた。
この心地良さは、自然から大量に溢れる、マイナスイオンも、一躍かっているのかもしれない。
ふと、この神聖な場所で、ずっと聞きたかったことを、聞いてみたくなった。
神憑ったこの場所で、嘘などつけるはずは、無いのだから。
『ねぇ?』
『なんだ』
『私のこと、好き?』
『は?』
いきなりの、直球質問に、唖然とする海成。
『よく考えてみたら、私、海成からハッキリ聞いたことないし』
一瞬立ち止まり、『しょうもない質問すんな』と叱れ、また歩き出す。
ここは負けじと、食い下がる。