詩と写真3「優しい人」


  ・ 夕立 ・


  ある明るい夕方に
  雷が雨を連れてくる

  僕が嘘をついたって
  君はずっと責めているけれど

  適当に思ってしたことじゃない
  必要だったからそうしたんだ

  いつの間にやら黒い雲が
  一気に広がって 視界を埋める

  この夕立が突き刺さればいいのに

  君にも

  僕にも

  それから 二人の隙間にも




< 4 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop