恋愛ってどうやんの!!
「で、今に至ると」
「はい…………」
友だちの高野七波(こうのななは)は、私のその一連の話を聞くなり持っていたタバコをすーっと吸った。
「モテ期だな、それ」
遠くを見ながら、七波はひとこと。
「やっぱそうだよね!?どうすればいんだろう!?」
「全員と付き合っちゃえよ」
そう言って、カカカッと笑う七波。
「もー笑い事じゃないのに!」
こんな経験は始めて過ぎて、思考がついていかない。ただただ男のひとに縁がなかったわたしは、苦手ということを理由にずっと男のひとを避けてきたわけで。
しかも、あんなはっきりと言われてしまったら
「断れないじゃん……ばか野郎」
わたしはポソッと呟いた。
「………ふぅ~…はい、これ。」
「え?……何これ、名刺?」
「プレゼンツフォーユー。電話してみ。その悩み解決してくれると思うよ。…たぶん」
「たぶんって………」
わたしは、その名刺をじっと見つめた。
「…沖崎 類…何でも解決します……ほんとかよ」
いかにも怪しいけど、行かないよりはいいのかもしれない。
……本当に、解決してくれるのだろうか…?
そう思いながら、わたしは番号を入力し、携帯電話を耳に当てた。