切リ取リマスカ?
変化
月曜日が来ていた。
今日からまた学校が始まる。
だけど気分は沈んではいなかった。
すべてがあたしの思い通りに進んで行っている。
そんな気持ちで浮き足立っているのが自分でもわかった。
大雅と琉斗の関係を切り折ったおかげで、大雅は今まで以上に練習に集中できるようになっていた。
これなら試合でも大活躍できるだろう。
もしかしたら、プロから声がかかるなんて夢のような事も起こるかもしれないのだ。
考えれば考えるほど心は躍った。
鼻歌気分で教室まで行くと、入口に楓先輩が立っているのが見えて、あたしは一瞬足を止めた。
楓先輩がうちのクラスになんの用事なんだろう?
そう思いながら、後ろ側の戸を開けて中へ入る。
「心おはよ!」
紀子がすぐに手を上げてそう言って来た。
「おはよう紀子」
そう言って近づいて行ったとき、入口から「まだ大雅君来てないんだねぇ」と、楓先輩が呟く声が聞こえて来た。
あたしはチラリとその姿を見る。
楓先輩の手にはクッキーを包んだ透明な袋が握られている。
今日からまた学校が始まる。
だけど気分は沈んではいなかった。
すべてがあたしの思い通りに進んで行っている。
そんな気持ちで浮き足立っているのが自分でもわかった。
大雅と琉斗の関係を切り折ったおかげで、大雅は今まで以上に練習に集中できるようになっていた。
これなら試合でも大活躍できるだろう。
もしかしたら、プロから声がかかるなんて夢のような事も起こるかもしれないのだ。
考えれば考えるほど心は躍った。
鼻歌気分で教室まで行くと、入口に楓先輩が立っているのが見えて、あたしは一瞬足を止めた。
楓先輩がうちのクラスになんの用事なんだろう?
そう思いながら、後ろ側の戸を開けて中へ入る。
「心おはよ!」
紀子がすぐに手を上げてそう言って来た。
「おはよう紀子」
そう言って近づいて行ったとき、入口から「まだ大雅君来てないんだねぇ」と、楓先輩が呟く声が聞こえて来た。
あたしはチラリとその姿を見る。
楓先輩の手にはクッキーを包んだ透明な袋が握られている。