切リ取リマスカ?
楓先輩の事だから大雅とのツーショット写真くらい撮っていそうだけれど、本人が素直に渡してくれるとも思えなかった。
「あ、大雅が戻って来たよ」
紀子にそう言われて顔を上げると、大雅が自分の席に座るところだった。
その表情はとても嬉しそうだ。
大雅の彼女はあたしなのに……!
「ちょっと言ってくる」
あたしはそう言い席を立った。
「あのさぁ、大雅」
後ろから声をかけると「なに?」と、いつも通りの笑顔を向けられた。
「楓先輩はなんの用事だったの?」
「あぁ、今度の試合にお守りをくれたんだ」
そう言い、大雅はポケットからお守りを取り出した。
フェルトで作られている手作りのお守りだ。
あたしはグッと拳を握りしめていた。
なんでそんなの受け取るの?
お守りを作るなんて、あたしがやる事でしょ?
「あ、大雅が戻って来たよ」
紀子にそう言われて顔を上げると、大雅が自分の席に座るところだった。
その表情はとても嬉しそうだ。
大雅の彼女はあたしなのに……!
「ちょっと言ってくる」
あたしはそう言い席を立った。
「あのさぁ、大雅」
後ろから声をかけると「なに?」と、いつも通りの笑顔を向けられた。
「楓先輩はなんの用事だったの?」
「あぁ、今度の試合にお守りをくれたんだ」
そう言い、大雅はポケットからお守りを取り出した。
フェルトで作られている手作りのお守りだ。
あたしはグッと拳を握りしめていた。
なんでそんなの受け取るの?
お守りを作るなんて、あたしがやる事でしょ?