切リ取リマスカ?
あたしはそう言うと、2人は更に首を傾げた。


「楓って、誰?」


「知らない。聞いたことない」


そう言い、左右に首を振る。


このアプリは使った直後にその結果が出るみたいだ。


「ま、いっか、帰ろうよ」


「そうだね。あ、あなたも早く帰れば?」


サナ先輩とリカ先輩はそう言い、あたしに手をふって帰って行く。


その2後ろ姿を見送り、あたしは鼻歌交じりに歩き出したのだった。
< 112 / 181 >

この作品をシェア

pagetop