切リ取リマスカ?
☆☆☆
あたしは教室の窓から、心が大雅と一緒に校門を出る様子を確認してそっとほほ笑んだ。
「全く、世話がやけるんだから」
そう呟くあたしの手にはスマホ。
《修復しますか?》
というアプリが起動されていて、そこには心と大雅の2人が仲良く並んでいる写真が表示されている。
このアプリは今月が誕生月のあたしに特別に送られて来たものだった。
このアプリの前には《切リ取リマスカ?》というアプリが作られていたらしく、そのアプリで切り取った関係を修復できるというものだった。
《修復しますか?》の良いところというのは、一番身近で《切リ取リトリマスカ?》を使用した人物、その人物が切り取ったものがなにかわかるところだった。
まさか心がそのアプリの使用者だなんて思っていなかったから驚いたけれど、こうして修復できたんだからよしとしよう。
ちなみに、《修復しますか?》の使用者であるあたしの記憶はすべて元に戻っていた。
「琉斗の足が戻らないのが残念だけどね……」
そう呟き、スマホを閉じる。
切断してすでに失われた足だけはどうしても直す事はできないようだ。
だけど今の琉斗には車いすがある。
それを使ってサッカーもしている。
完全な形に戻る事はできないけれど、これも元に戻ったということなのかもしれない。
あたしは教室の窓から、心が大雅と一緒に校門を出る様子を確認してそっとほほ笑んだ。
「全く、世話がやけるんだから」
そう呟くあたしの手にはスマホ。
《修復しますか?》
というアプリが起動されていて、そこには心と大雅の2人が仲良く並んでいる写真が表示されている。
このアプリは今月が誕生月のあたしに特別に送られて来たものだった。
このアプリの前には《切リ取リマスカ?》というアプリが作られていたらしく、そのアプリで切り取った関係を修復できるというものだった。
《修復しますか?》の良いところというのは、一番身近で《切リ取リトリマスカ?》を使用した人物、その人物が切り取ったものがなにかわかるところだった。
まさか心がそのアプリの使用者だなんて思っていなかったから驚いたけれど、こうして修復できたんだからよしとしよう。
ちなみに、《修復しますか?》の使用者であるあたしの記憶はすべて元に戻っていた。
「琉斗の足が戻らないのが残念だけどね……」
そう呟き、スマホを閉じる。
切断してすでに失われた足だけはどうしても直す事はできないようだ。
だけど今の琉斗には車いすがある。
それを使ってサッカーもしている。
完全な形に戻る事はできないけれど、これも元に戻ったということなのかもしれない。