切リ取リマスカ?
☆☆☆
不安は残ったままだったが、とにかくあのアプリは二度と起動させないと、心に決めた。
それから数日経っていたけれど、特に変化は訪れなかった。
ウイルスなどが入っている心配もなさそうだ。
「心、これ」
学校にとうこうしてきてすぐ、大雅がチケットを手渡して来た。
来週末に行われる試合のチケットだ。
「ありがとう大雅、絶対に応援に行くからね」
「おぉ。今日からは部活も休みなしでみっちり練習ができるんだ」
大雅は嬉しそうにそう言った。
普通なら休みなしの練習なんて文句が出てきそうなのに、大雅は文句なんて絶対に言わない。
好きで好きでどうしようもない事を毎日できるなんて幸せだ。
そう言って、汗にまみれた顔で笑うんだ。
あたしはそんな大雅が大好きだった。
「お弁当作って行くね」
「あぁ、いつも悪いな」
「あたしにできる事なんて、そのくらいだからね」
不安は残ったままだったが、とにかくあのアプリは二度と起動させないと、心に決めた。
それから数日経っていたけれど、特に変化は訪れなかった。
ウイルスなどが入っている心配もなさそうだ。
「心、これ」
学校にとうこうしてきてすぐ、大雅がチケットを手渡して来た。
来週末に行われる試合のチケットだ。
「ありがとう大雅、絶対に応援に行くからね」
「おぉ。今日からは部活も休みなしでみっちり練習ができるんだ」
大雅は嬉しそうにそう言った。
普通なら休みなしの練習なんて文句が出てきそうなのに、大雅は文句なんて絶対に言わない。
好きで好きでどうしようもない事を毎日できるなんて幸せだ。
そう言って、汗にまみれた顔で笑うんだ。
あたしはそんな大雅が大好きだった。
「お弁当作って行くね」
「あぁ、いつも悪いな」
「あたしにできる事なんて、そのくらいだからね」