切リ取リマスカ?
☆☆☆
前半戦30分が過ぎていた。
得点は1対1。
大雅たちのチームが先にリードしていたものの、相手も必死で食らいついてくる。
レベル的に言えば同じくらいのチームだった。
向こうのチームだって次の試合にかかっているから、みんな本気でかかってくる。
大雅はグラウンドの中を全力で走り、ボールを追いかけている。
「大雅!」
ボールを蹴っていた琉斗が大雅の名前を叫ぶ。
大雅はチラリと琉斗へ視線を向けて、小さく頷いた。
パスが回る。
大雅がボールを取り、そのまま相手チームのゴールへ向けて走り出す。
大雅が走れば観客が大きな声援を送りはじめた。
「いけ! そのままシュートだ!」
大雅のお父さんも興奮気味に声を張り上げている。
大雅は相手のチームをどんどん追い抜き、一気にゴール前だ。
キーパーが動く隙も与えず、ボールはあっという間にゴールへと吸い込まれていく。
「やった! 大雅すごい!!」
あたしは思わず立ち上がりそう言った。
その声が聞こえたのか、大雅はこちらを見て軽く手を上げた。
これならきっと大丈夫だ。
あたしはそう思い、ほほ笑んだのだった。
前半戦30分が過ぎていた。
得点は1対1。
大雅たちのチームが先にリードしていたものの、相手も必死で食らいついてくる。
レベル的に言えば同じくらいのチームだった。
向こうのチームだって次の試合にかかっているから、みんな本気でかかってくる。
大雅はグラウンドの中を全力で走り、ボールを追いかけている。
「大雅!」
ボールを蹴っていた琉斗が大雅の名前を叫ぶ。
大雅はチラリと琉斗へ視線を向けて、小さく頷いた。
パスが回る。
大雅がボールを取り、そのまま相手チームのゴールへ向けて走り出す。
大雅が走れば観客が大きな声援を送りはじめた。
「いけ! そのままシュートだ!」
大雅のお父さんも興奮気味に声を張り上げている。
大雅は相手のチームをどんどん追い抜き、一気にゴール前だ。
キーパーが動く隙も与えず、ボールはあっという間にゴールへと吸い込まれていく。
「やった! 大雅すごい!!」
あたしは思わず立ち上がりそう言った。
その声が聞こえたのか、大雅はこちらを見て軽く手を上げた。
これならきっと大丈夫だ。
あたしはそう思い、ほほ笑んだのだった。