切リ取リマスカ?
☆☆☆
この日、あたしは大雅の練習を見ることなく真っ直ぐ家に帰ってきていた。
お母さんが一階から呼んでも「勉強中だから!」と適当に返事をしてベッドに座り、スマホを見つめていた。
アンインストールしてしまおうと思っていたあのアプリを起動させ、ジッと画面を見つめる。
《切リ取リマスカ?》
その文字が出て来た瞬間、寒気を感じて体が震えた。
背中から冷や汗が流れて行くのを感じる。
このアプリは危険だ。
使わない方がいい。
そんなのもうわかっている事だった。
だけどあたしは今こうしてアプリを起動し、使おうとしている。
《写真ヲUPスル》
右手の人差し指がその文字に触れた。
画面は写真を選択する画面に映る。
沢山の大雅の写真がずらりと出て来る。
あたしはその中で、1枚の写真を選んだ。
心臓がドクドクと大きく跳ねていて、呼吸が乱れていくのを感じる。
今から自分がしようとしている事がどんな結果を生むのか、恐怖で一杯だった。
だけど……レギュラーになるのは大雅の方がふさわしい。
その気持ちの方がずっと強かった。
この日、あたしは大雅の練習を見ることなく真っ直ぐ家に帰ってきていた。
お母さんが一階から呼んでも「勉強中だから!」と適当に返事をしてベッドに座り、スマホを見つめていた。
アンインストールしてしまおうと思っていたあのアプリを起動させ、ジッと画面を見つめる。
《切リ取リマスカ?》
その文字が出て来た瞬間、寒気を感じて体が震えた。
背中から冷や汗が流れて行くのを感じる。
このアプリは危険だ。
使わない方がいい。
そんなのもうわかっている事だった。
だけどあたしは今こうしてアプリを起動し、使おうとしている。
《写真ヲUPスル》
右手の人差し指がその文字に触れた。
画面は写真を選択する画面に映る。
沢山の大雅の写真がずらりと出て来る。
あたしはその中で、1枚の写真を選んだ。
心臓がドクドクと大きく跳ねていて、呼吸が乱れていくのを感じる。
今から自分がしようとしている事がどんな結果を生むのか、恐怖で一杯だった。
だけど……レギュラーになるのは大雅の方がふさわしい。
その気持ちの方がずっと強かった。