切リ取リマスカ?
何が起こったのはわからない状態で混乱している運転手。
その間にもトラックの重みは琉斗の両足へとかかって行く。
ミシミシときしむような音が響いたと思えば、パンッと肉が破裂する音が聞こえて来る。
琉斗の両足から血が流れ出す。
トラックを動かせば琉斗を助け出す事ができるのに、茫然と立ち尽くすだけの運転手。
やがてやじうまたちが集まって来た頃、琉斗の足は完全に潰されていたのだった。
そこで映像が消えてハッと大きく息を飲んだ。
今の映像は……?
まるで目の前で起こっていることのように、鮮明だったけれど……。
「心ちゃん、大丈夫?」
お母さんにそう言われ、あたしは額の汗をぬぐった。
「……大丈夫です」
今のは一体なんだったんだろう……。
「大雅君、病院へ運ばれてきた時、琉斗はまだ意識があったんだ」
お父さんが不意に大雅へ向けてそう言った。
「そうなんですか……」
「その時言っていたんだよ。『俺の変わりは大雅しかいない』って……。大雅君、琉斗はもうサッカーはできない。せっかくレギュラーに選ばれていたが、どうしようもないことだ。琉斗の代わりに君が頑張ってくれないか?」
その間にもトラックの重みは琉斗の両足へとかかって行く。
ミシミシときしむような音が響いたと思えば、パンッと肉が破裂する音が聞こえて来る。
琉斗の両足から血が流れ出す。
トラックを動かせば琉斗を助け出す事ができるのに、茫然と立ち尽くすだけの運転手。
やがてやじうまたちが集まって来た頃、琉斗の足は完全に潰されていたのだった。
そこで映像が消えてハッと大きく息を飲んだ。
今の映像は……?
まるで目の前で起こっていることのように、鮮明だったけれど……。
「心ちゃん、大丈夫?」
お母さんにそう言われ、あたしは額の汗をぬぐった。
「……大丈夫です」
今のは一体なんだったんだろう……。
「大雅君、病院へ運ばれてきた時、琉斗はまだ意識があったんだ」
お父さんが不意に大雅へ向けてそう言った。
「そうなんですか……」
「その時言っていたんだよ。『俺の変わりは大雅しかいない』って……。大雅君、琉斗はもうサッカーはできない。せっかくレギュラーに選ばれていたが、どうしようもないことだ。琉斗の代わりに君が頑張ってくれないか?」