切リ取リマスカ?
そんなの、なってみないとわからないよ。


「琉斗はサッカー部のエース的な存在だったんだ。自分自身もプロを目指してた。それが、朝起きたら両足がなくなってたんだぞ?」


大雅の声が震え始める。


なんでそんなこと言うの?


琉斗のことなんてどうだっていいじゃん。


今は大雅のお祝いをしようよ。


「琉斗のやつ、もうサッカーができないんだぞ……」


大雅はそう言い、まるで自分の事のように辛そうな顔を浮かべたのだった。
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