切リ取リマスカ?
「心、お前学校に戻れよ」


「え? あ、あたしなら大丈夫だよ」


あたしは慌ててスマホの電源を落とした。


「昨日も午後からサボさせたし、今日は戻れ」


「それなら、大雅も一緒に戻ろうよ」


あたしはそう言い、大雅の手を握った。


1人で授業に出たってそんなのつまらない。


クラス内に大雅の姿があるから毎日楽しいんだ。


「……わかったよ。じゃぁ病室まで行ってそれから学校へ戻ろう」


「うん」


あたしは大雅の言葉に大きく頷き、2人でエスカレーターに乗ったのだった。
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