切リ取リマスカ?
紀子に言われて窓の外へと視線を向けると、いつの間にか大粒の雨が降っていて、雷まで鳴りはじめている。


外は夜中のように真っ暗だ。


「心、本当に大丈夫?」


愛が心配そうな顔を浮かべる。


「だ、大丈夫だよ」


あたしはそう返事をし、慌てて帰る準備を始めたのだった。
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