切リ取リマスカ?
☆☆☆

翌日。


また今日から月曜日か……。


昨日のパーティーが楽しかった分、今日から学校が始まると言う事が億劫に感じられていた。


学校には学校で楽しみなことがあるけれど、雨が降りそうで降らない蒸し暑い中登校するのは大変だ。


「心、おはよ!」


早く雨が降って涼しくならないかと考えていた時、紀子が曲がり角から声をかけて来た。


相変わらず元気な笑顔を浮かべている。


「おはよう紀子。今日も元気だねぇ」


「心は元気がないね?」


「だって、今日からまた学校だよ?」


そう言うと、紀子はおかしそうに笑い始めた。


あたしには何がおかしいのか全然わからない。


「そんなの、月曜日なんだから当然でしょ?」


ようやく笑い終えた紀子がそう言った。


「そうだけどさぁ、蒸し暑いし嫌になるじゃん」


「そうかなぁ? あたしは家にいたら兄弟の面倒を見なきゃいけなくて大変だから、学校にいる方が楽だけどなぁ」


そんな紀子を見ていると感心してしまう。
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