特別な想い

第1章 私の決意

これは、私(麗華)と友達の優里との物語である。

私(麗華)side
私｢おはよー｣
毎朝、学校に着くと必ず最初に挨拶するのは優里だ。眠たそうにおはよーと返してくれる。この笑顔だけでも1日頑張れる。私は優里のことが大好きだ。
友達として？いや、違う。恋愛対象としてだ。
自分でもレズだと知った時は驚愕した。
何故なら、同性愛というものは普通ではないからだ。それに偏見も多くうちの母もその1人だ。
私はため息をついた。
この子への好きの感情が恋愛だと認識出来た今、どうすることが出来るのか…
仮に気持ちを伝えたとして彼女がOKくれたとして、母はどう思うか。絶対泣いてしまう。悪い意味で。私は未だに謎である。同性愛がなんでいけないのか？
1度好きになった人を好きじゃなくなるなんていうのは異性だろうと同性だろうと難しい事なのに…。
優里｢どうした？そんなため息ついて。珍しいじゃんw｣と笑っているが私にはわかる。彼女は心配してくれている。
私｢いや、何も。ちょっと疲れただけ。｣
私は本当のことを言えるはずなく、上のように言うのが精一杯だった。そのまま私は講義なのを無視して眠りについた。
それがいけなかった。私は寝言で秘密にするべき言葉を言っていたらしい。
優里がへ？と驚いた声を上げたので私はそれで目が覚めた。
私｢どうしたの？なんかあった？｣
私がそう聞くと優里は少し考えてこれは言わない方がいいなといい感じで
優里｢いや、何もない。ちょっと考え事してただけ｣と嘘をつかれた。
なんで嘘かって分かるかって？それは同じ講義受けている友達が優里にバレんように小声で優里好きと私が言っていたらしいと言う事を教えてくれたからだ。
もう、寝言でもバレちゃってるなら正直に言おう。そうしよう。もし、嫌われたとしたら…いや、そんなことはもうどうでもいい。嫌われるのは当たり前なんだから。それに私、小学校の頃クラス全員に嫌われていたから今更1人くらいに嫌われたって大したことない。そう自分に言い聞かせ、今日の帰り言おうと決意した。途端に緊張してきた。
講義が終わり、空き時間、私達は図書館で勉強している。
優里はというといつも通りだ。さっきの寝言聞いてなかったのかな？本当に考え事してただけなのかな？したら私は気持ちは伝えない方が事は上手く運ぶのかな？そんなことをずっと考えていた。

優里side
麗華、絶対考えている。きっとさっきの寝言のことだろう…。私以外の友達に聞いたのかな？麗華自身が覚えてるなんて思えないしw
にしてもだ…"優里好き"って本気なのかな？これは誰にも言ってないけど私も本当は同性愛。そして、麗華が大好き。だからあの寝言が聞こえて来た時は嬉しかったんだ。でも……、二次元は堂々と好きと公表してるが現実は無理！特に女のは二次元でも無理！と嘘ついてる。
だってそれで嫌われたくないしね…
あいつらは嫌わないと思うけど…
表情とか仕草とかいつも通りを演じるのは得意だ。だから麗華も普段通り接してくれる。私も普段通りで何事もなかったように接しよう。そう決意した時だった。優里がもう我慢できない。と言った感じで真面目に話し始めた。