初恋
用意してあったのかすぐに宇津木がおかゆを持ってきた。



「大事に至らなくてようございました」



葵の目の前に簡易テーブルを置き、湯気の出ているおかゆを置く。



何種類かの付け合せもある。



用意が終わると宇津木が出て行った。



食欲は湧かないが目の前のおかゆはおいしそうに見えた。



「口を開いて」



紫月がレンゲを手にしておかゆをすくう。



< 111 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop